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出口のない海


金曜の夜、映画「出口のない海」を見に行って来ました。

出口のない海_c0060593_1923343.jpg


※知らない人用一口解説
戦争に興味が無い人でも「神風特攻隊」と言う言葉を聞いた事があると思うけど、あれは戦闘機の話で、この「出口のない海」は第二次世界大戦末期に海軍で開発された「回天(かいてん)」と言う海の特攻兵器(搭乗員)の話しです。

興味があったので主人公の市川海老蔵があまり好きじゃなかったけど、見に行ったのですが…

ん〜

ん〜

って感じでした。

何て言うのかな〜、商業映画だからある程度間口を広く、とっつき易いものにしないとまずいんだろうけど、個人的には“第二次世界大戦末期の日本の雰囲気がちょっと違うんじゃないの?”って感じを受けました。

もちろん私は戦後生まれで、本当の戦争を知りませんが、知り得た情報の中で構築された頭の中の大戦末期のイメージである「殺伐さ、必死さ、天皇の絶対的な崇拝、日本が負ける事なんてあり得ないと言う強い思い込み、敗戦を意識する事と口にする事への抵抗」が薄い気がしました。

特に「男たちの大和」でも感じたんですが、さらりと「日本は負ける」って言ってるんですよね〜。今でこそそう言う感性は当たり前ですが、当時の人が本当にそんな事言ったのかな?と疑問に思います。

印象的なシーン、言葉は所々ありましたが一言で言うと、「緊張感が無い」って感じですかね〜、まぁ人それぞれ色々見方感じ方があるだろうけど、私的にはそんな感じです。

ただ回天についての詳しい説明は良かったです、もっと簡単なものかと思ってたのに、ものすごく複雑な手順を踏んで準備を調え、更に操縦も難しそうで、搭乗員の方の苦労が忍ばれます。そしてあの回天に乗って、国や大切な人を守る為に散っていった方々の魂には心の底から敬意を表します。
by eos1000s | 2006-09-30 19:29 | 映画

「大して役に立たないが、捨てるには惜しいもの」そんな感じで綴っていきます。


by サイクロン
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